冬来たりなば 春遠からじ

新元号が『令和』と決まり、
いよいよ『平成』も約2週間程度になりました。

『平成』は折箱業界にとっては秋から冬の時代でした。

茨城県の結婚式の引き出物には、折詰が付きものでしたし、
…って、折詰がもうわからないですよね。

簡単に説明しますと、
鯛や海老などのお祝の料理を折箱に詰め、
それを披露宴のお客さまへの返礼品の一品にしていました。

そして、茨城の七五三…
結婚披露宴並みのイベントで、それはもう大騒ぎ。
やはり、披露の返礼品は折詰が選ばれていました。

職人が握るお寿司屋さんが消え、
シャリロボが握る回転寿司が大型店舗が増え、
お土産の寿司折が、プラスチック容器になりました。

赤ちゃんが生まれるとお祝が届き、
その返礼に御赤飯の折詰を配りましたが、
エゾ松の折箱を電子レンジにかけてしまった、
お客様に謝罪ということもありました。

そう、折箱はこの時代、
食の容器はレンチン(電子レンジで温められる)できるという
当たり前というか当たり前ではない文化のはざまで揺れました。
(もちろん、木の折箱はレンチンできません。)

ここまでが、私が考える折箱秋冬時代です。

マイクロプラスチックの報道や、
ナチュラル感を求めるマルシェが増え、
『あれ、木の容器ってよくない?』という声が聞こえだしたのは、
平成が終わると決まった数年前のこと。

ここ数年で『折箱』は、
『木ばこ』『木の箱』という新しい呼称を得ました。

折箱も、
~冬来たりなば 春遠からじ~
だと信じて、歩き続けていこうと思います。

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